がん治療にかかる費用
がん治療を始めるときに必要なお金
がんと思われる腫瘍が発見されたとき、まずは精密検査をして腫瘍の性質や今後の可能性について判断していくことになります。がんが疑われる場合、検査項目が多く費用も高額になる可能性があるのです。検査そのものにかかる時間はもちろん、検査結果が出揃うのを待つための時間も必要となります。
場合によっては、セカンドオピニオンの実施なども選択肢に入ってきます。がんは種類によっては判断が難しく、一人の医師だけの判断に任せるにはリスクが高いケースもあるからです。もちろん、セカンドオピニオンのためにも費用がかかります。
このように、がん治療を始めるまでにはお金と時間が大変かかります。症状によっては、入院して集中的に検査と治療が必要なケースもあり、さらに費用がかかる可能性についても覚悟しておく必要があります。
がん治療で支払うお金
がん治療にかかるお金は、検査代、診察代、手術費用、薬代などが必要です。これらの費用は、通院時にはその都度、入院治療時には主に退院時に請求されます。現金での支払いの場合、一度に多額の費用が必要となるため、がんと診断された場合は費用の準備をしなくてはいけません。
クレジットカード支払いに対応している病院では、これら費用をまとめてカード決済できるので、多額の現金を準備しなくてもいいという安心感があります。
また、通院治療では、基本的な治療費に加えて通院にかかる交通費や処方された薬剤の購入費などが必要となります。一方、入院治療の場合は、入院治療費と処方薬の購入費、入院生活に必要なものの購入費などが必要です。
コロイドヨード療法を行っているのはホロス松戸クリニックです
がん治療でかかる思わぬ費用
がん治療では、基本的な費用のほかに思わぬ費用も必要となる場合があります。例えば、カツラやウィッグといったものが挙げられます。
治療中、抗がん剤に使用により頭髪が抜け落ちてしまうことがあります。帽子をかぶるなどして対応することもできますが、カツラやウィッグを利用して過ごす人も多くいます。市販のものであれば数千円から、オーダーメイドのものでは1~3万円ほどで購入できます。がん治療の際に絶対に必要なものとはいえませんが、長い治療生活を少しでも快適に過ごすために、購入する可能性についても考えておく必要がありそうです。
このほか、直接治療に必要ではなくても、心身の負担を軽減するために活躍する物品の購入を検討する可能性があります。基本的な治療費は保険でまかなうことができますが、治療に直接関わりのないものの場合は実費負担となるので注意が必要です。