ご存知ですか?内科と外科の違いとはなにか?

受診までの流れにはこんな違いがあります

病気によって、それが内科にあたるのか外科にあたるのか、どちらの診療科へ行ったらよいのかわからない場合は、まず内科の医師に診てもらい、医師が外科だと判断した場合は外科への紹介が行なわれます。
このように、内科は窓口役になって初めの診断をすることが多く、外科は内科による紹介で診断するケースが多いと言えます。
ただし、内科と外科のどちらの医師も、大学の医学部ですべての診療科で行なうことは学んでおり、卒業後に行なわれる研修において自分の専門分野を決めるので、それぞれに知識は有しています。

治療方法にはこんな違いがあります

内科と外科を大きく分けるのが、この治療方法による違いです。
内科は基本的には薬物療法によって、病気の治療を行なっていますが、外科は手術によって悪い個所を摘出したり、縫い合わせて治療を行なっています。
しかし、外科は手術ばかりで薬物療法をしていないのかと言われればそのようなこともなく、例えば悪性腫瘍などの場合、腫瘍が小さくなることを望んで、手術を行なう前に抗がん剤治療を行なうこともあります。また、手術によって腫瘍を摘出した後、抗がん剤治療を行なう場合もあります。
一方、昔は外科で行なわれていた、血管を広げたり、腫瘍を摘出したりする手術が、ある程度のことなら内科でも行なわれるようになり、その治療範囲は重なる部分も増えています。

治療によって引き起こされる体への負担は、このように違います

例えば内科で見られるような、聴診器を使っての心臓音や肺の音を聴くといった検査は、患者さんの体を傷つけることは基本的にはありません。一方、外科で多く見られる採血や注射、胃カメラなどを使った検査というのは、患者さんの体を傷つけるものと捉えることができます。
前述した内科の特徴でもある薬物療法の場合は、副作用といった危険性がある一方で、外科の場合は手術で体にメスを入れるため、どうしても傷つけてしまうリスクがあります。
こうした、検査や治療で体を傷つけてしまうことを侵襲と呼びますが、外科の手術はメスを使って体を切るので侵襲が大きい治療が多くなり、内科の場合は薬による治療が主のため、侵襲が小さな治療が一般的であると言えます。
このように、内科と外科の治療を比べてみると、それによって引き起こされてしまう体への負担はかなり違うと言うことができます。

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