ろ過器とはどんな時に使用するものなのか
ろ過器とはいったいどんなものなのか
ろ過器とは、液体や気体の中に別の物質である固体が混ざっている時に、細かい穴がたくさん開いているろ材と呼ばれている物に通して、穴よりも大きな固体を液体や気体から取り除くための器具です。
一般的に水の中に砂や不純物が入っているときに、不純物や砂を取り除くための物として発想する人が少なくありません。
特に飲料水に対してろ過するイメージを持つ人が多いでしょう。
しかし、ろ過するのは水ばかりではありません。
温泉などをろ過して雑菌や不純物を取り除き、いつでも好きなときに衛生的に入れるようにするシステムをはじめとして、揚げ物を揚げた油を再利用するために、ろ過して揚げかすや揚げ物の残りを取り除き、揚げ物を再び揚げやすくするための方法もろ過です。
また、日常生活で見られるろ過としては、家庭で入れるコーヒーが挙げられるでしょう。
ペーパーフィルターを使ってコーヒー豆にお湯を通し、コーヒーを入れる方法は、ろ過の原理を日常生活に取り入れたものといえます。
ろ過するためのろ材とは
一般的には紙でできたものを使うことが少なくありません。
セルロースと呼ばれているものを使ってろ過していることが多いといわれています。
ろ紙と呼ばれることも多く、化学実験など科学室ではろ紙といえばセルロースでできた紙状のろ材を指すことが定番です。
まれに特殊なろ過をすることが必要な場合にはガラス繊維でできているろ材を使うことも少なくありませんが、ある程度特殊な実験などで使われることが多いため、通常の学校の科学室などでは見かけない場合もあるでしょう。
また、メンブレンフィルターと呼ばれる特殊な器具もありますが、専門的な化学実験用として利用されていることが圧倒的に多い器具です。
そのため、一般的には見ることがない器具である可能性も少なくありません。
それ以外にも板状のろ過板と呼ばれるものや、綿状のろ過材などもあります。
最も原始的で現在でも一部の施設で使われている方法としては、砂で水をろ過する方法です。
大きな砂利の層を上にし、下に行くに連れて細かな砂の層を形成してから、一番下の部分に管を通すことで不純物の多い水がろ過されてきれいな水に変化します。
非常の時に泥水を飲み水にできる方法
震災などによってライフラインが停止してしまい、飲み水がないという時には、近隣の川の水を飲み水にする必要があります。
炭などが必要となる場合も少なくありませんが、ペットボトルを使うことで手軽に水をろ過し、ある程度飲める水になるため、参考にしてください。
空のペットボトルの蓋に穴を開け、細かく砕いた炭と小石、ティッシュペーパーを用意してください。
上からティッシュペーパー・砂・炭・小石・ティッシュペーパーの順になるようペットボトルに入れ、汚れた水を注ぎます。
ペットボトルのフタ部分から下の容器に水が入るようにしてください。
簡易のろ過器を使って水をろ過し、水が出てきたら煮沸消毒してから飲めるようになります。