パラグライダーでよくある事故要因と対処法

飛行中に他人と接触してしまう

パラグライダーで気持ちよく飛んでいると、楽しさのあまり、周りを意識することがなくなったり、遠くの美しい景色に気をとられたりすることがあると思います。パラグライダーでフライトを行う場所によっては、自分だけではなく、他の人も飛んでいる場合があります。したがって、自分のことのみ意識していると、他の人と接触してしまう可能性があります。空中で接触してしまうと、機体同士が絡み合ったりする恐れがあり、操縦不能に陥ってしまいます。パラグライダーは高高度を飛行するため、1度操縦不能に陥ると、死亡事故につながりかねません。このようなことを防ぐために、周囲の警戒怠らないようにしましょう。周りに人が飛んでいる場合は、相手の進路を予測したり、十分に距離を開きながら飛ぶことを心がけましょう。

強風にあおられてしまう

パラグライダーは、基本的に風が強い日の場合、中止となります。しかし、風が弱い日であっても、瞬間的に強風が吹くスポットがあります。特に、障害物の裏側では、風が強い場合に乱気流が激しくなり、機体のコントロールがしずらくなります。また、実際にスクールで講習を受けていた講習生が、練習中に強風にあおられて頭部を負傷したという事例もあります。普段はあまり気にしない風ですが、パラグライダーをするにあたっては、非常に気をつけなければなりません。初心者の間は、風の動きや、風が荒れやすいスポットは分かりにくいので、自分で判断するのではなく、インストラクターの指示をしっかり耳にいれ、事故防止に努めましょう。

高山スカイセーリングクラブは岐阜でパラグライダーを行っております

着地する直前に落下してしまう

地上に降りる準備をすることを、ランディングアプローチといいます。パラグライダーでは、その最中に最も事故が発生しています。通常、飛ぶ前にあらかじめ着地場所を決めておくのですが、突然風が強まったりなど予想に反する事態があり、予定通りにいかない場合があります。着地時に荒れそうな気候の場合は、フライトしないのが一番です。しかし、フライト中に状況が変わった場合は、風が収まるまでターンなどしてフライトを続けるか、別の安全に着地できる場所を探すなどの対策をする必要があります。また、ランディングアプローチの際に、他の人と同時進入してしまう可能性がある場合は、早めに着地するようにしましょう。