リワークプログラムの主な取り組み内容を紹介

自己理解・自己分析

休職することになってしまった原因を把握し、適切な対策を立てるために、自己理解を深めたり自己分析をしたりします。なぜ体調を崩してしまったのかを自分自身が理解していないと、復職してもまた同じことを繰り返してしまう可能性があるためです。

具体的には、自己分析ツールを用いて自分の価値観や能力を理解しようとしたり、認知行動療法によってネガティブな考えを切り替える練習をしたりします。自己分析がうまくできるようになれば、自分がどんなときにストレスを感じるのか、ストレスを感じたときはどう対処すればよいのかがわかるようになるはずです。

コミュニケーションのコツを学ぶ

他人への相談や協力要請がうまくできなかったことが、体調を崩す原因になることもあるはずです。そこで、コミュニケーションをとる練習をするために、ソーシャル・スキル・トレーニングを実施することもあります。これは、リワークへのほかの参加者にそれぞれ役割を割り振り、対人関係を良好に保つためにはどうやってコミュニケーションをとれば良いのかをロールプレイを通して学習するというものです。また、仕事中でのさまざまな場面を想定し、要点をまとめて短時間で会話ができるようにするための練習もおこなうことがあります。

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復職準備

プログラムがある程度進んできたら、復職に備えて流れを解説したり、職場に近い環境で訓練したりします。無理のない範囲から、通勤訓練や慣らし勤務・復職前面談などがおこなわれることも多いです。復職準備訓練は、休職者が無理なく復職できる状態であるかを確認するための重要なものなので、慎重に進められます。リワーク施設によっては、訓練状況を報告書にまとめて勤務先に提出しているところもあるため、勤務先としても安心して迎え入れることができるはずです。