世界中の珍しいパンいろいろ
世界の変わったパン
世界中にはさまざまなパンがあります。近年、日本でもパンブームが来ており、百貨店などで海外のパンを購入できる機会も増えてきました。世界の珍しいパンの中には、日本で少しずつなじみ、今ではすっかりメジャーとなったものも少なくありません。代表的な例でいうと、ブラジルでよく作られている「ポンデケージョ」があります。
ポンデケージョはタピオカでんぷんとチーズが入っていて、モチモチとした独特の食感が特徴です。日本では、大手ドーナツチェーンで、このポンデケージョを使った商品が有名ですね。上陸当初は物珍しさから注目を集めましたが、その美味しさと見た目のかわいさから、今ではすっかりメジャーなパンとなりました。
食事のお供におすすめの海外のパン
タジン料理が有名なモロッコでは、「ホブス」というパンが食事に欠かせません。ホブスは丸くて平たい形で、半分に切り開いて具を挟んで食べます。屋台でも多くのホブスが売られています。アフリカ大陸のエチオピアでは、イネ科のテフという植物の種子を使ったパン「インジェラ」がよく食べられています。インジェラは薄く伸ばして焼き上げたパンの一種で、独特な茶褐色をしています。クレープのようにくるくると巻いて食べます。
ハンガリーには「ラーンゴシュ」というパンがあります。このパンは、ジャガイモやヨーグルトが材料に使われる、珍しいパンです。生地を一晩寝かせ成型後に揚げるため、もっちりとした食べ応えのある食感になります。塩やチーズ、サワークリームなどを添えて食べることもありますが、塩を振りかけるシンプルな食べ方が人気です。
一度は食べてみたい珍しい菓子パン
中国の「マーラーカオ」は、日本で言う蒸しパンです。重曹やかん水を使って作るため、褐色をしているのが特徴です。卵と砂糖をたっぷり使い、ふんわりと甘いカステラのような味わいです。デンマーク発祥の「ショコレーゼボロ」は、バターをたっぷり使った濃厚な甘さが魅力のパンです。バターを織り込んだ生地でカスタードクリームを包み、チョコレートもトッピングされています。クロワッサンのようにサクサクとした軽い食感が楽しめます。
オーストリアには、「ヌスボイケル」というパンがあります。ヌスボイケルはオーストリア語で「曲がっているナッツのお菓子」という意味で、その名の通りカーブした形状をしています。クッキーのような食感で、中にはナッツやクルミの入ったフィリングが詰まっています。今回ご紹介したパンの中には、日本ではなかなか食べられないものも多くあります。もし目にする機会があったら、ぜひ一度食べてみることをおすすめします。