司法書士の難易度と主な仕事内容

司法書士の概要について

司法書士は不動産などの登記を行う上で活躍する存在で、かつては代書屋とも呼ばれていたほどで身近となっています。
多くの方が不動産を所有することが多いですが、その不動産の所有に関しては譲り受けたら登記を行っておくことで、第三者に対する対抗要件を備えることができ、権利の優先を証明することが可能となります。
不動産は経済的な価値が莫大となるため、慎重に扱わなくてはいけないことも多いので、司法書士が不動産の譲渡で活躍することが多く必要不可欠な存在です。
なお司法書士を規定する法律には司法書士法が存在し、その法律を根拠としています。

司法書士になるための方法とは

司法書士になるためには、一般的な方法としてはその試験に合格することが必要です。
その試験を受験する上では国籍や年齢・性別を問うことなく、試験を受けることが可能になります。
試験には筆記試験がまず行われ、それを合格すると口述試験が実施され、それも合格することによって司法書士になる資格を有します。
試験は多肢択一試験となり、午前の部では憲法・刑法・民法・商法から出題される問題となります。
そして午後の部では民事訴訟法・民事保全法・民事執行法・司法書士法・供託法・不動産登記法・商業登記法から出題されます。
もっとも受験者を悩ますのは午前の部よりも午後の部の試験であり、特に記述式である不動産登記法・商業登記法は難問に位置付けられます。
午前と午後の部の筆記試験を合格すると口述試験を受ける形になりますが、筆記試験に合格することができれば余程の事がない限り口述試験は不合格にならないです。

司法書士の難易度について

司法書士は合格率が低く、受験者の3%程度しか合格者を出さないことで難易度の高い試験に分類されております。
実際には多肢択一試験になりますが、一定の点数に達しないと不合格になる特徴を持っています。
また記述式の不動産登記法・商業登記法に関しては実務を知らないと回答することが難しく、しかも範囲が広い点でも難易度があります。
学生かたストレートで合格することも難しく、何年か浪人して勉強を積み重ねることで受かるケースも多いです。

司法書士の仕事内容

司法書士の仕事内容は主に登記業務ですが、それ以外にも供託、裁判所や検察庁、法務局などに提出する書類の作成を行うなど様々とあります。
近年は過払い金の返還・借金問題の相談などの分野でも司法書士が活躍の場を広げているのも見られます。
司法書士の資格を取得した場合においても即座に事務所を開設するというよりも、企業や法律事務所などで勤務しながら実務をこなし、それによって最終的に独立する流れになることも多いです。

不動産相続に強い浦和の司法書士