家は三度建てないと良い感じに仕上がらない?
設計段階で完全なイメージ把握は難しい
家は三度建てないと本当に自分や家族に合った納得のいくものができないとよく言われますが、これはあながち間違いではないかもしれません。私は10年程前に家を建てました。この時はかなり気合いが入っていました。着工前にマイホーム用の設計ソフト(PC用、1万円くらいだったと思います。)を購入し、部屋の配置や外観など入念にデザインして、地元の建築業者さんにきちんとした図面に起こしてもらいました。当時の設計ソフトにもすでに3D機能があり、テレビを設置したり、家具の配置を確認したり、自分でデザインした家の中を目線の高さで歩いてみる疑似体験機能もありましたのでバッチリのはずです。さらに建築業者さんの腕も確かで、工事関係者のみなさんが頑張ってくれて、私の注文通りの家ができました。結果、この家に住んでみて10年、明らかな失敗という訳ではないのですが、どうもしっくりこないというのが率直な感想です。
建て直しは無理なので、ここはひとつリフォームを
私の場合、完全に建て直したいというほどの後悔がある訳ではないし、家に欠陥があるという深刻な状態ではありません。今回、新築から10年が経過し、家の前面にあるデッキの木板の張り替え時期を迎えたことを機にリフォームを考えました。今回はデザイナーさんに依頼してアドバイスを受けるという手法を取り入れました。デザイナーさんとの最初の打合せで家に来てもらったときに、私が「気合いを入れて設置した大型デッキ(3m×12m)が実は大き過ぎました」と昔を反省すると「そうでしょう。でも素敵なデッキスペースですね。」と優しく慰めて頂きました。そこで、今回はデッキスペースの半分を書斎にして、慢性的に不足している収納スペースもデッキ方向に新たに作るということを基本に提案してもらいました。またせっかくリフォームするならあまりお金をかけないでリフレッシュ感がでるようにと、洗面所とバス・トイレの設備交換、居間の照明を埋め込み式にチェンジするというアドバイスももらいました。
新築10年を機にリフォームは正解
今回、うちのリフォームはおかげ様で大成功でした。デザイナーさんと地元建築業者さんの共同作業に感謝です。さすがに三度も家を建て直すのは現実的ではないですが、新築から10年くらい経過したらリフォームするのはいいかもしれません。修理やメンテナンスのためではなく、ちょっと生活に変化を与えてくれるようなリフォームがおすすめです。さらに10年か15年くらいすると私も高齢者になって、今度はその年齢でまた必要となるリフォームをすることになるような予感がしますが、それはとても楽しみな予感です。これが「三度建てないと」という言葉の意味なのかなとも思いますがいかがでしょうか。