赤ちゃんの歯は妊娠中から形成されている!虫歯に強い歯を作るためには?

赤ちゃんの歯はいつ作られている?

皆さんは赤ちゃんの歯がいつ頃作られ、生えてくるのかご存知でしょうか?赤ちゃんの歯は個人差がありますが、生後6ヶ月前後で生えてくることが多いです。しかし、実はお母さんのお腹の中にいる頃から赤ちゃんの歯は作られています。
妊娠7週目はつわりの症状が出始めたり、月経が来なかったりすることで妊娠に気付きやすいタイミングだと言われている時期です。まだまだお腹は大きくなっていませんが、実は既にお腹の中にいる赤ちゃんはヒトの形になり始めています。また、この時期は器官が形成されるタイミングでもあり、心臓や肝臓などの重要な臓器の分化も始まります。目や口、鼻なども何となく形ができてくるのです。形ができてきた口の中では乳歯の芽とも言われる『歯胚』が作られるようになり、10週目には乳歯が、14週目には永久歯まで形成されます。さらに妊娠4~5ヶ月目頃になると赤ちゃんの歯は石灰化され始めるのです。つまり、妊娠中から赤ちゃんは歯を形成しているため、お母さんの健康状態や食事内容も歯の形成に大きく影響されることが言えます。

妊娠中から始められる赤ちゃんの虫歯予防

お腹にいる赤ちゃんの栄養は全てお母さんから受け取っています。そのため、妊娠中に健康状態や食事内容などを気を付けておけば、虫歯になりにくい歯を形成させられる可能性が高いのです。
妊娠中から赤ちゃんの虫歯予防のために丈夫な歯を作りたいのであれば、歯の石灰化につながるリンやカルシウムなどの栄養素を積極的に摂取すると良いでしょう。カルシウムは特に赤ちゃんの歯だけでなく骨を構成している大切な栄養素でもあるので、乳製品や海藻類などカルシウムが豊富に含まれている食材を使ったり、効率的にカルシウムが摂取できるようビタミンDと一緒に摂取したりするようにしましょう。

両親の虫歯ケアも忘れずに

虫歯は原因菌が感染することで引き起こってしまいます。そのため、例えば赤ちゃんに親と同じスプーンを使って食べさせたり、口移しなどをしたりすると親の虫歯菌が感染してしまい、子どもの虫歯につながってしまうのです。
子どもの虫歯予防として妊娠期の栄養管理も大切ですが、子どもに感染させないためにも両親が虫歯ケアを行い、丁寧な歯磨きを忘れないようにしましょう。もし、虫歯が治っていなかったら歯科医と相談しつつ安定期に入ってから治療をしておくのも良いでしょう。子どもの歯を守るだけでなく、親自身の歯を守っていくことも大切です。

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